「もうかなり、いろいろな絵本を読みました!」っていうお父さん、お母さん!
「読み聞かせがマンネリ化してきたな」っていうおうちの方!
そんなときは、イラストで絵本を選んでみてください。
この記事では、魅力的なイラストの絵本をご紹介します。
これを読んで、素敵な絵本の読み聞かせをすれば、未来の芸術家が誕生するかもしれませんね!
教員歴22年の元教頭先生|小1から小6まですべての担任を経験|教務主任、教頭を経て退職|現在は子育てや家庭学習に役立つ情報を発信|子育て中のお母さん、お父さんを応援中|
絵本の祭典って聞いたことありますか?
ブラチスラバ世界絵本原画展というコンクールがあります。
これ、スロバキア共和国の首都ブラチスラバで2年ごとに開催される、国際的な絵本のコンクールなんです。
一つの国からは最大15人の作家さんしかエントリーできないため、日本では国内選考を経て出品されています。日本は第1回の開催から出品していて、多くの受賞作が出ています。
絵本原画展というだけあって、出品された作品はどれもすてきな絵の絵本ばかりです。
この記事では、そのブラチスラバ世界絵本原画展に出品された作品から、個人的におすすめの絵本をご紹介します。
イラストから選ぶ!読み聞かせにおすすめの絵本
絵本の魅力は、引き込まれるようなストーリー展開。ついつい先を読みたくなるようなテンポの良い文章。
しかし、それだけではないと思うのです。
絵本の魅力、それは、絵(イラスト)そのものです。
それは、絵本の魅力が、子どもの感性に働きかけるから。
だから、魅力的なイラストの絵本は、子どものクリエイティブや感性そのものを育てるのではないかと思っています。
よるのようちえん(1999年グランプリ受賞)
絵:中辻悦子 作:谷川俊太郎
あらすじと見どころ
だれもいない夜の幼稚園にあつまる「そっとさん」や「すっとさん」たち。よく分からない生き物が集まって楽しそうです。谷川さんのユニークな言葉のリズムで作品に引き込まれます。よくわからない生き物のイラストもユニークで、とにかく不思議。愉快な仲間たちのお話です。イラストを見てお子さんと笑う時間を過ごせるといいですね。
けものの においが してきたぞ(2017年金牌受賞)
絵・作:ミロコ マチコ
あらすじと見どころ
人里離れたけものみち。けもののにおいに誘われて迷い込むとそこには、へび(のようなけもの)、いのしし(のようなけもの)たちが…
ミロコマチコさんは動物画をライフワークにする作家さんです。力強く独特のタッチで描かれたけもの達が、まさにこの本のみどころだと思います。こういうイラストに触れることも子どもの感性を豊かにするポイントのひとつかもしれません。
あいうえおの本(1977年金のりんご受賞)
絵・作:安野光雅
「あ」は「あんぱん」、「い」は「いえ」…というように、ページの左側にはひらがな、右側にはその文字で始まる言葉のイラストがのっています。でも、それだけではないのです。ひらがなやイラストは額のような飾りで囲まれているのですが、よくみるとそこにも隠されたイラストが。例えば「あ」のページなら「あひる」が隠れていたり…
言葉を読むのではなく、言葉を目で見て楽しむ。そんな絵本です。ずいぶんと昔の本ですが、めちゃくちゃおもしろい!
きこえる(2013年金のりんご受賞)
絵・作:はいじま のぶひこ
ページをめくると、穏やかな色彩の背景に描かれたシルエット。
耳を澄ますと、しんぞうのうごくおと、いきをはくおと、ほしがきらめくおと…いろいろな音が聞こえてきそうです。
この本は子どもの想像力に働きかけてくれます。
シンプルなシルエットだからこそ、余白からたくさんの想像を楽しむことができるのでしょう。
それこそがこの本のみどころだと思います。
どんな音が聞こえるか、お子さんと一緒に楽しんでみてください。
まとめ
以上、「イラストで選ぶ」という観点から、個人的におすすめする絵本をご紹介しました。
ブラチスラバ世界絵本原画展に出品された作品はまだまだたくさんあります。
もし興味がわきましたら、ぜひ他の本も手に取ってお子さんと一緒に楽しんでみてくださいね。
読み聞かせによって、子どものいろいろな能力が育つことはよく知られています。
それでは楽しい読書タイムを!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。